『非』実用品の『非』ディスプレイ(店舗お休み)

開催日: 2020年7月25日 - 2020年7月31日

初めてリーガルな仕方で企画を行います。

果たして古道具とは何なのでしょうか? 特に古道具の中でも「オブジェ」や「モノ」あるいは「物」と呼ばれるものたちは何なのでしょうか? それらは単なるものなのでしょうか? 私が古道具に惹かれるのはなぜなのでしょうか? 種々雑多な古道具のうちに私は何を見ているのでしょうか?

古道具に接していると、このような問いが湧き上がってきます。その問いを尋ねる途上で、我々は言葉に沈殿した歴史に遭遇します。例えば、「オブジェ」という概念はフランスのシュールレアリスムによって発見され、それは日本に伝わりました。それゆえに日本では「オブジェクト」(英語)や「オプイェクト」(独語)ではなく、「オブジェ」(仏語)という言葉を以てそれらのものやその類縁のものを名指します。このことを踏まえると、古道具のうちで「オブジェ」と呼ばれるものたちは「オブジェ」的であるかもしれませんが、果たして「オブジェ」そのものなのでしょうか? 彼らは果たしてなにものなのでしょうか? 言葉は的確に用いられなければなりませんし、私自身もこれらの問いに理論的に応えることはまだまだできません。

本企画は、これらの問いに対して自分自身に応えようとするなかで生まれました。理論的な応えではなく、実践的な応えとしてです。我々は後ろ手を組みながら鑑賞(観照)するような仕方のみを以て古道具と交渉するのではなく、他の仕方での交渉することもできるのだということをありありと際立せたいと思います。